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口元のバランスを綺麗に整えるセットバックやルフォーは、これまでは美容整形外科での“骨切り”による外科手術が一般的でした。ただ一方で、多くの患者様に接している中で「興味はあるけれど、やっぱり骨切りはハードルが高すぎる」という声も聞かれました。そこで『ラ・エビス クリニーク デンタル』では、歯の矯正器具を使ってEラインを美しく整える『セットバック矯正』を考案。骨切りをしなくても綺麗な小顔とEラインを実現できると、患者様の満足度の高い治療です。
今回はこの「切らないセットバック矯正」についてご紹介いたします。
“セットバック”という言葉をご存じでしょうか?セットバックとは、口元を後ろに引っ込めて綺麗なEラインをつくる施術のことで、口元全体が突出しているゴボ口や、口元のこんもり感などのお悩みを改善します。一般的にセットバックの施術は、美容整形外科での顎の骨切り・骨削りを伴う大がかりなものです。麻酔を使うのはもちろん、ダウンタイムも2週間程度かかります。
そのため、「口元の悩みを改善したいけど骨切り・骨削りはしたくない」、「セットバック手術を受けたいけどダウンタイムが長いのでスケジュールが調整しづらい」という方には、セットバックの手術はハードルが高いと思われてきました。
そこで当コラムではラ・エビス クリニーク デンタルで実施している、矯正器具を使う“切らないセットバック矯正”をご紹介します。
“切らないセットバック矯正”とは、突出している口元を引っ込めるために、骨を切らずに矯正器具の力を使い、美しい横顔とEラインをつくる治療です。上下2本ずつ抜歯をし、抜歯した部分にできた空間を無くすように矯正器具で歯列全体を押し込み、口元全体を引っ込めます。ケースによっては、オトガイを小さくする治療を行うこともあります。
この“セットバック矯正”は、口元が突出しているゴボ口や出っ歯、口元のもったり感を改善し、骨切りレベルで顔が変わります。顔の大きさも小さくなり、小顔感も強調されます。
ただ矯正器具を使うので、早い人で1年半~3年くらい、矯正と同じくらいの時間がかかります。また犬歯の隣の歯を抜いて、空いたスペース分だけワイヤーの矯正器具を使い引っ込めていくため、矯正器具による締め付け感は多少あります。
ですが、骨を切らないため、ダウンタイムはありません。ここが“セットバック矯正”の魅力です。
ほとんどの方は“セットバック矯正”でEラインが整いますが、患者様によってはゴボ口を引っ込めても顎が小さくてEラインが出ないというケースもあります。その場合は日帰り手術でオトガイ形成を先にしてから、セットバック矯正を行います。
“セットバック矯正”は、骨を切るなどの外科的な手術を行うことなく、口元と顎のラインを整え、美しい横顔をつくることを目的しています。“セットバック矯正”を理解する上で欠かせないのは、“Eライン”という言葉です。
“Eライン”とは、下あごの先端と鼻先を結ぶ線のことです。一般的には、唇がこのEラインからはみ出すことなく、内側に納まっていることが、横顔美人の条件とされています。ただ私たちアジア人、モンゴロイドは、エラの角度が90度に近く、下あごが前方に出ており、鼻と口が突になっている人が多いのです。この鼻と口を中心に突になるような解剖学的な特徴を通称「ゴボ口」と言います。
一方で欧米人はエラの角度が鈍角なので下あごが下のほうに付いていて、生まれながらにEラインよりも上と下の唇が内側になっていることで横顔が美しい人が多いのです。
アジア人はヨーロッパ系の方のように顔が小さく、エラが張っていない、Eラインが整っているのに憧れる傾向にあります。だからEラインよりも口元を内側に引っ込めて、綺麗な横顔を叶えるために、美容外科や歯科でのセットバックの治療を希望する方が多いのだと思います。
当院の“切らないセットバック矯正”は、ゴボ口や出っ歯、口元全体のこんもり感などを、メスで切ることなく矯正器具を用いて改善し、理想的なEラインに整えることを目的としています。
私は、歯科医師・インプラント専門医として口周りの機能的な不具合を改善すると同時に、アンチエイジングと美容にもアプローチする“美容歯科”の分野を開拓してきました。以前大学での勤務医時代に口の中につけるダイエット装置を開発し特許を取得し、ある美容外科医からコラボレーションしたいと声をかけられたことをきっかけに、下顔面(梨状口から顎までの領域)のアンチエイジング・美容についてより深く精通するようになりました。そして口元の若々しさ・美しさを追求する審美歯科・美容歯科の領域まで踏み込んだ治療を提供するために『ラ・エビス クリニーク デンタル』を開業しました。
その後、自身の経験や技術をもとに試行錯誤を重ね、当院ならではの美容歯科治療の集大成として“切らないセットバック矯正”の開発に至りました。
“切らないセットバック矯正”は、歯列を治すというよりは口元・顔のバランスを整えて綺麗にするために矯正器具を使います。具体的には矯正器具の力を借りて、突出した口元を引っ込める治療なので、矯正治療ではなく、あくまでも矯正器具を使ったセットバック治療です。一般的な捉え方の矯正とはゴールが違います。一般的な矯正はかみ合わせをつくる、前後左右でバランスの取れたかみ合わせをつくることが目的です。一方、セットバック矯正はEラインをつくる、美しい横顔をつくるのが目的。だから他の病院で矯正したけど突き出た口元が治らなかったという患者さまもいらっしゃいます。
基本的には輪郭を変えたい、顎を引っ込めたい、小顔になりたいという方は、まず美容整形外科に相談に行きます。そこで上下の顎の骨切りだから入院が必要とか、ダウンタイムがこれくらいだとか話を聞き、ちょっとハードルが高すぎるなと考える方も少なからずいらっしゃいます。そこで当院に相談に来てくださって、“切らないセットバック矯正”であれば、骨切りと比べて侵襲がほとんどないのに、同等のレベルで顔が変わるということで納得いただき、治療に進む方がほとんどです。やや時間はかかりますが、切らないということで患者様の満足度が非常に高い治療です。
実際、“切らないセットバック矯正”の治療を完了した患者様は、私も驚くほど口元や顔だけでなく、外見やメンタルが当初とは別人のように変わるのだとか。
当院で治療をして卒業(治療を完了)した方たちは、治療が進むと自信を持てるようになり、性格がポジティブになったり、ファッションに気を遣うようになったりと、皆驚くほど変わります。
疾病を治療するのが医療ですが、美容医療は病気でないものをあえて痛くして治療をするとして、医療業界の中でもアウトローな存在でした。しかし美容医療に携わる我々サイドからすると、美容医療は治療して悩みを改善するだけでなく、メンタルを変え、人生を前向きに変えることができるんです。“切らないセットバック矯正”の患者様も最初はめがねをかけて、髪もぼさぼさで垢抜けない印象だったのに、顔が変わるのと同時に気持ちが前向きになっていき、最終的にはヘアスタイルやファッションまでがらりと変わりました。このように患者様が変わっていく姿を見ると、美容歯科医として冥利に尽きると感じます。
『ラ・エビス クリニーク デンタル』では、“切らないセットバック矯正”と、場合によっては日帰り手術で行う“輪郭形成”や“オトガイ形成”などを組み合わせて、ゴボ口や受け口などのお悩みを改善し、美しいEラインと小顔を叶えることができます。ところがごく一部、骨格的要因の不調和で“セットバック矯正”による治療が難しい患者様がいらっしゃいます。
例えば解剖学的に詳細なデータ分析をした結果、頭蓋骨基底部から顎の骨が大きく前方位、後退位になっている場合、“セットバック矯正”では治すことができません。その場合は、別の病院で骨切りを検討いただくか、それでも“セットバック矯正”をという人には、シミュレーション結果を見ていただき、最終的に決めてもらいます。
私が知る限り、日本で骨切りの手術可能な信頼のおける病院はごく限られています。そのためセットバックをはじめ輪郭・両顎手術の世界的権威を輩出している韓国の大手の美容クリニックと、協力体制を築いています。
“セットバック矯正”が向かないケース、治療効果が得られにくいケースの場合は、その旨をきちんとお伝えし、患者様にご判断いただいておりますし、無理に治療をおすすめすることはございません。
以前はやはり骨切り・骨削りの整形手術に頼るしかなかったのですが、今は当院の“セットバック矯正”のように矯正器具を使ってバランスを整える手段もあります。そのほか、ライン自体を変えるために鼻と顎先を高くするヒアルロン酸注入をする治療などもあるようです。悩んでいる方にとっては治療の選択肢が増えたので良いことですが、それぞれの治療にメリット・デメリットがありますので、まずはしっかり情報収集をすることをおすすめします。
『ラ・エビス クリニーク デンタル』では、患者様お一人おひとりとの丁寧なカウンセリングをモットーとしております。“切らないセットバック矯正”に興味を持たれた方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください!
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