痛くない歯周病治療「デュアルPDT療法」

drive_file_rename_outlineデュアルPDT療法とは

PDT療法とは、Photo Dynamic Therapy（＝光線力学療法）の頭文字を取った略称で、光を使う殺菌療法です。これまでがん治療やニキビ治療などに利用されてきましたが、最近では歯周病の治療としても取り入れられています。歯周病治療におけるPDT療法とは、光活性物質“メチレンブルー”を主成分とするジェルを歯周ポケットに注入し、赤色レーザーを照射することで活性酸素を発生させ、歯周病の原因となる菌だけを除去します。

当院では、このPDT療法の殺菌効果を高め治癒促進を促す、新しい 『デュアルPDT療法』を導入しました。“デュアル”は二種類の意味で、通常のPDT治療で使う赤色レーザーに加え、“デュアルPDT療法”では青色レーザーを使用します。“過酸化水素水”を含有するジェルに青色レーザーを照射して化学反応を起こして活性酸素を発生させ、その殺菌・抗菌効果で歯周病菌を減らします。

赤色と青色、二種類のレーザーをそれぞれ照射することで、歯周病菌の殺菌・抗菌効果がさらにUPし、炎症を起こした組織の治癒・回復をより早めることが期待されます。

drive_file_rename_outlineデュアルPDT療法の特徴

1.痛みが少なく身体への負担が少ない！
熱による侵襲が少なく、麻酔の必要がないため、痛みもありません。またジェルは飲み込んでも身体に影響がないため、身体への負担が少ないのが特徴です。

2.歯周ポケットの深部の菌までアプローチ
360度にレーザーを照射できるRFTチップを使用することで、歯周ポケットの深いところまでレーザー光を届かせることができ、殺菌効果が高まります。

3.炎症の治癒を促進
歯茎や歯周組織など炎症を起こしている組織の治癒を促し、回復を早めます。

4.耐性菌が発生しない
抗生物質による治療を長く続けていると、耐性菌が発生し、薬の効果が少なくなってきてしまいます。が、デュアルPDT療法は殺菌効果のある活性酸素を利用するため、耐性菌は発生しません。